海の見える山頂、花の咲く稜線

東京近郊の山登りのゆる~い日記です。。

【バリエーションルート】暖かな南斜面はシカの群れ 奥多摩・雲取山

正月休みは時間が取れず、やっと今年の初登山。

雲取山蛭ヶ岳か迷いに迷って、今年は雲取山を登り初めにすることにしました。

 

天気予報では、3連休は最終日の天気がよさそうだったので、成人の日に山行しようと決めました。

 

当日は4時半に起きて、外を見ると・・・曇ってる。どうしよう。。

 

食事をして支度を済ませ、出発前の車の中で念のため天気予報を確認したところ、1日中晴れマーク。

予報を信じて5時過ぎに出発しました。

 

自宅から1時間で奥多摩湖に到着。

黎明の山の端が赤く染まってきて、山に霧がかかっているもの、どうやら雲一つない快晴のようです。

 

村営の駐車場に到着したときは夜も明けて青空が広がっていました。

 

雲取山は日原側から攻めるのが好きなのですが、日原街道の通行止めが当分続きそうなので、今回は石尾根南側からアプローチすることにしました。

 

しかしながら、鴨沢コースはあっさり目で、ちょっとでもバリルートを歩きたかったので、堂所までは「登り尾根」を行くことにしました。

 

今回は、

登り:「村営駐車場(小袖乗越)」-(登り尾根)→「堂所」→「七ツ石小屋」-(巻き道)→「ブナ坂」→「奥多摩小屋跡」→「雲取山

下り:「雲取山」→「ブナ坂」→「七ツ石山」→「堂所」→「村営駐車場」

というコースです。

 

(※「登り尾根」は登山地図にコースの記載のないバリエーションルートです。自己責任で登山しておりますことお含みおきくださいませ)

 

7時ちょうどに駐車場を出発。 

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林道の分かれ目に尾根の取り付きがあります。 

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最初は広葉樹林帯の急坂を登ります。 

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やがて針葉樹林帯も出てきましたが、とにかく急坂を登り高度をかせぎます。(ここが今日イチの登りでした) 

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この尾根は予想に反して踏み跡が薄く、傾斜が急なうえに地面も柔らかいので足腰を使います。

今日山登りに行くので、昨晩のランニングは軽めにしたのですが、疲れが残っているのかいつものように足が出ません。。

 

30分登ると尾根はなだらかになり、明るい広葉樹林帯の広い尾根になりました。 

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この先しばらくは、アップダウンをほとんど感じない明るい尾根道の快適な登りでした。 

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やがて、ヤセ尾根になり、尾根上に灌木が並んでてやや歩きにくい道が続きます。 

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但し、尾根はずいぶん平坦に感じました。

林間から垣間見える空の青さでテンションがアゲアゲになります。

 

堂所に近づくと雪が出てきました。 

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やがて、尾根の右側に小屋が。 

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林業関係者の方々の詰所でしょうか? 隣に納屋もあり林業用と思われる工具があるようです。 

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小屋を過ぎてしばらく歩くと、堂所で一般登山道に合流。 

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登山道側から見た登り尾根の取り付きです。 

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登り尾根の歩行は2時間弱で、一般登山道より1時間程度余計に時間がかかりましたが、山道を歩いた感があり満足満足。

 

この先は、歩きやすい登山道を登って行きます。

 

ブナ坂へは、下の巻き道は橋の崩落により通行止めだそうです。 

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てな訳で上の巻き道を進むことにしました。 

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この巻き道はほとんど平らで、穏やかな冬の日差しを浴びた快適な道です。 

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ブナ坂の手前は日が当たらないようで、雪がべったりついていて、雪の下は所々凍結していました。 

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ブナ坂に到着。 

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一面雪化粧で、七ツ石山への登りも雪が被っていました。帰りも巻き道だな。。

ここでカロリーと水分を補給して一休み。

 

しばらく進むと、南斜面にシカの群れ。 

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数えたら9頭いました。小鹿も混じってます。

暖かな南斜面でエサを探しているのでしょう。食事の邪魔をしないよう、さっさと写真を撮らせてもらって先に進むことにしました。

 

今年は随分雪が少なく、この辺りの稜線はほとんど積雪がありません。 

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ヘリポートのあたりから雲取山の頂上が見えてきました。避難小屋の赤い屋根もよく見えます。 

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この先の登りで、思ったように足が上がらなくなり、小雲取山手前の急登の手前で、再度カロリーと水分を補給。

やっぱり昨晩のランニングの影響のようで、今日は足取りが鈍く、すぐに空腹感を感じます。

 

休憩のおかげで急登はすんなりやり過ごし、頂上が近づいてきました。 

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ほどなく山頂に到着。 

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頂上からの展望。

北側から反時計回りに、林間から見える「浅間山」と手前近くに「和名倉山」 

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秩父縦走路方面。奥は「甲武信ケ岳」 

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 「国師ヶ岳」方面 

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「飛龍山」の向って右肩に「南アルプス北部」 

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向って左肩は「南アルプス南部」 

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「大菩薩連峰」 

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ここからの「富士山」はいつ見ても美しい。 

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東京都心方面は霞んでぼんやりでした。 

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頂上付近はそれなりに雪がありました。 

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場所を変えて、避難小屋横からの展望。

東側から今度は時計回りに「長沢背稜」方面 

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「石尾根」とその向こうは向って右が「三頭山」左が「大岳山」。 

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手前が「七ツ石山」その奥が「丹沢方面」。 

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昼食は避難小屋の中で取ることにしました。 

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外の気温は4℃弱。 

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相変わらずよく管理されていて、皆さんきれいに使っているようです。 

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昼食は毎度のコンビニ調達。 

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小屋の中は2℃。風もないので食事するのは外の方が暖かったかな。 

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食事を済ませて、のんびりコーヒーを飲んでから、小屋を出発しました。

 

ブナ坂の手前には、まだシカの群れがいました。 

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朝方に七ツ石山の登りについていた雪はすっかり消えていたので、「七ツ石山」に登ることにしました。 

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山頂からは雲取山と縦走路がよく見えます。いつ見てもいい眺めです。 

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しばし休憩して下山しました。

 

途中の「七ツ石小屋」。 

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昼食と休憩のおかげでしょうか、帰りはスイスイで、あっという間に堂所まで戻ってきました。 

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下りは一般登山道を進みました。

 

歩きやすい道を快調に飛ばして登山口に到着。 

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駐車場の車はずいぶん少なくなっていました。 

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雲取山、いったい何回登ったろうか?

何度登っても飽きないし、次はどんな思い作らせてくれるだろうか。。