【ナイトハイク】山の上から見る夜景 奥多摩・日の出山
私は時々、夜の山に登ります。いわゆる「ナイトハイク」を楽しんでいます。
私がナイトハイクを始めた理由は、紅葉の時期に下山が遅れた際に、慌てずに暗い登山道を下山するための心の準備と歩行の訓練のためでした。
そのうち慣れてくると、夜の山そのものを楽しむようになってきました。「東京の夜景」「満天の星空と天の川」「山の上から見る花火大会」・・・。
今回は10/7(日)の晩に夜景を見に「奥多摩・日の出山」に登ってきました。
但し、後で述べますが、いつもと全く違った雰囲気のナイトハイクになりました。
山の上から夜景がきれいに見えるのはいくつか条件があって、「空気が澄んでいること」「雨上がりで空気中のちりが少ないこと」「雲が上空の高い位置にあること」などで、日中の空の様子から夜景がきれいに見えるかどうかだいたい判断することができます。
当日は日中から空の色も青く雲も少なかったのですが、もちょっと青い空じゃないとな・・・って微妙な感じで、今晩ナイトハイクで夜景見に行けるかな?? と思いながら判断迷っていました。
日没してから雲が出てきたのですが、山の標高より高い雲で、都心方面からの帰りに中央線の多摩川橋梁から御岳山の宿坊の灯りが見えたことと、山頂付近の今晩の天気がずっと晴れの予報だったので、山行を決めました。
外出から自宅に戻り、夕食を済ませた後、登山の用意をし、20時過ぎに車で家を出発しました。
登山口は日の出町の「つるつる温泉」近くから林道を奥に入ったところです。
途中、コンビニに寄って山頂で食べるおやつを買ったため、登山口には21時ごろ到着し、すぐに支度をしていよいよ登山開始です。
林道の奥にぽつんと街灯がありまして、この先の暗い道を進みバリケードを抜け 登山道になります。
登山道と言ってもコースの半分近くが舗装されていまして、ナイトハイクの基本通りできるだけ安全で行程の短いコースを選びます。
但し、動物との遭遇はお互い避けたいので、動物の鈴をジャリンジャリン鳴らし、ラジオのボリュームをMaxで歩きます。
登山開始から30分ほどでしょうか、前からヘッドライトの灯りが近づいてきます。コテコテのナイトハイカーといった感じの男性が下山してきました。
頂上の様子を伺うと、「都心方面展望良好、夜景バッチリ」とのこと。暗い夜道を進みながらも心が躍ります。
植林帯を抜け、「平井川源流」のポイントで舗装路は終了し、この先は山道を進むことになります。
少し上って都心方面をみるとこんな感じ。
「東京スカイツリー」も見えてます。
が、もうすぐ稜線といったあたりで、いつもの夜の山とは全く違った空気を感じます。
何だ?今日はなんか山の様子がおかしい・・・。
しばらく歩くと、遠くでかすかに足音が。イノシシか?と思うものの、ちょっと違います。
すると稜線上をかなりのスピードで動くライトの灯りが1つ、その後ろにも1つ・・・。
日の出山に向かう道と五日市方面への縦走路の分岐点ですべてが分かりました。
分岐点には赤い誘導灯を持った人が立っていまして、話をすると「いま『ハセツネカップ』やってて、ここレースコースなんだよ」だって。
あらあら、「山岳耐久レース」の日だったのね。。知らなかった・・・ヾ(≧▽≦)ノ
でも、いまこの辺を走ってるのはトップの人達で、まだランナー少ないから大丈夫とのこと。
う~ん、ランナーさんとぶつからないよう気をつけなくては。。
途中こんな感じで誘導灯がところどころにあります。
そうこうしていると、前からランナーの方がやってきました。「頑張ってくださぁ~い!!」
こちらの方は女性でした。ものすごいスピードで走り去って行きました。
あ~あ、彼女の走りに比べりゃ、オレのナイトハイクなんざぁ~しょせんナマクラ登山だな~ぁ(淋)
登山開始から約1時間。
山頂が近づいてきたのですが、何やら賑やかな雰囲気が・・・。
頂上に登りきると、そこには20名くらいのボランティアさん達と応援の方々が。
いつものナイトハイクのぼっちの静かな山頂とは真逆の状態にただただ唖然。。
山頂の東屋の一角に荷物を置かせていただいて一休み。その後、夜景を撮影しました。
まずは頂上の様子。
ちなみに日中はこんな感じ。
青梅から埼玉方面の夜景。「東京スカイツリー」が右端に小さく見えます。
昼間はこんな風に見えます。
お次は多摩地区から都心方面。今度は「東京スカイツリー」は左端で、真ん中には東京湾が黒く見えます。
さらに神奈川方面。ハロウィンのカボチャも笑ってます。。
雲取山とか、奥多摩の山深いところからでも東京の夜景が見れるのですが、前衛の山で間延びして、いまひとつな感じがしました。
一方、この山は眼下に青梅の市街地が広がっていて、都心までの距離も近いので、夜景に迫力があります。
また、上空にはたくさんの星が瞬いていて、天の川もしっかり見ることができました。
写真を撮りながらボランティアスタッフさんと話をしたのですが、女性の方が多く、皆さんこの夜景と星空に感激している様子でした。
「こんな夜景初めてみた~ぁ! 感激!!・・・」ですって。。やっぱり女性はロマンチストですなぁ~。
写真を撮り終わって、お茶してお菓子食べながらしばし夜景を眺めることにしました。
ここの夜景はいつ見てもきれいだね。何回来ても飽きない。
でも、今日は大勢の方がいて、いつもとは全く違った気分で夜景を楽しめました。
山頂でいっぱいおしゃべりしてすっかり遅くなってしまいました。
時計の針が23時を回ったので、そろそろ下山しよっと。
頂上にいる皆さんに「一般登山者下山します。」と挨拶し、来た道を登山口まで引き返しました。
途中、何回かランナーの方が後ろから走ってきて、都度、道を譲りながら声援を送って・・・こんなナイトハイクも悪くないな。。
帰りは下り一辺倒なんですが、暗い山道を気をつけながら下ってゆき、山頂から約40分で登山口まで戻ってきました。
今日は暑かったので、シャツが汗びっしょり。
車に着いて、Tシャツと短パンに着替えて、夜中の道を自宅まで帰って行きました。
これから、空気も澄んできて、夜景がきてきれいに見える時期になってきます。
また行きたいな。今度はいつ行けるかな?
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最後まで本記事を読んで下さってありがとうございました。
ナイトハイクは慣れないと危険だし心細いのですが、もしご興味がありましたらぜひコメントいただければと思います。(いただいたコメントは非公開にするよう配慮させていただきますので)
何卒よろしくお願いいたします。