【バリエーションルート】ハンギョウ尾根からの奥多摩・三ッドッケ
8月にブログを立ち上げたものの、9月は何かと忙しくなかなか山登りに行けませんでしたが、やっと時間ができまして、奥多摩・三ッドッケに登ってきました。
登りは「ハンギョウ尾根」という登山道に記載のない、いわゆるバリエーションルートの尾根道を歩いてきました。
以下、山行記です。
昨日の天気予報では、今日は時間が遅くなるほど天気が崩れるということだったので、早めに登って午前中に下山しようという計画を立て、4時半起き5時出発で家を出ました。
途中コンビニで朝食と昼食のおにぎり・カップ麺を買い登山口に向います。
奥多摩駅から登山口のある「日原鍾乳洞」までは急なカーブと細い道が続き思いのほか時間がかかりました。
日原の集落に入り、「東日原」の駐在所の登山者ポストに登山計画書を提出した後、しばらく進むと「日原鍾乳洞」の駐車場に到着。
支度を済ませて、準備体操をし6時半過ぎにいよいよ登山開始です。
駐車場から先は工事中で車は入れません。
この先の落石個所と思われたところには立派なトンネルができていました。
あとはアスファルトを敷くだけといった感じです。開通間近かな。。
工事個所を抜けると、林道はダートになり雑草が茂っています。
しばらく歩くと登山口のある「カロー橋」が出てきました。
橋の柱にはちゃんと「かろうばし」って書いてあります。
橋を渡って右手に登山口があるのですが、よく踏まれていて、奥には石の階段も見えます。
登山口からしばらく進むと「ハンギョウ尾根」の取り付きがあるのですがよく分かりません。
ホントはここの左手が尾根に上がる箇所だったようなのですが見落としたようです。
この先を左の道に進み、地図とコンパスで尾根の取り付きを探しましたが全く分からなかったので、強引に斜面を登ることにしました。
この斜面が急なうえに、台風とこのところの雨で地面がぬかるんでいて滑りまくりました。おまけに岩ももろくて足を掛けたら斜面を岩が滑り落ちてちょっと危険でした。
しっかりした岩と手を掛けられる木の根を探しながら登りましたが、なかなかの難儀でバリルートは丈夫な足腰が必要だとよくよく認識しました。
しばらくして、行く手に「ハンギョウ尾根」が見えてきたところで、10m前を黒と灰色の毛の塊が右から左に横切ります。
「カモシカ」でした。
刺激しないよう写真は控えて、お構いなしに斜面を登ったのですが、ふと左を見ると先ほどの「カモシカ」がこちらを見ています。
さすがは森の賢者です。「ツキノワグマ」のように取り乱すこともなく、「シカ」のようにおびえることなく、落ち着いた様子です。
私に戦闘意欲や狩猟目的がないのが分かったのか、そろりそろりとこちらに近づいてきます。
「ゴメン、いまテンパってるから次回にして」と思いながら最後のひと踏ん張りでついに「ハンギョウ尾根」に取り付けました。
振り返ると先ほどの「カモシカ」はどこへやら。写真撮らせてもらっても大丈夫だったかな。。
最初は広葉樹林帯でしたがそのうち針葉樹林帯が出てきました。
もちょっと登って「小屋跡」というところで小休止。けっこう疲れた~。。
ここは以前小屋があったのでしょうか。土台と思われる石の囲いが残ってます。
この先は広葉樹林帯の尾根歩きですが、当然登山道はついていないので、登りやすいところを見つけてどんどん進みます。
この尾根きっと紅葉キレイだろーなぁ~。
しばらくするとモノレールの軌道が出てきました。
この先はモノレールに沿った尾根歩きになります。
ぜいたく言えば人工物のない山道がいいのですが・・・林業用の設備なのでしょうがないですね。
モノレールに沿った道は地面がしっかりして歩きやすく、どんどん高度を上げて行きます。そしてついに終点。
この先にちょっと進むと「長沢背稜」に出合いました。
「ハンギョウ尾根」はここで終わりですが、「長沢背稜」側からみると尾根の入口は分かりにくそうです。おそらく「長沢背稜」歩く人はこの先20mにモノレールの軌道があるなんて思いもよらないのでは。。
今度は歩きやすい「長沢背稜」を東に進みます。
しばらく進むと「三ッドッケ」への分岐が出てきたので、左に行きます。
今日のピークの「三ッドッケ」に到着です。「天目山」の手製標識がありました。
頂上はそんなに広くはありませんが開けていて展望がよい場所です。
「石尾根」と「雲取山」方面。手前が「タワ尾根」です。
「六ツ石山」方面の「石尾根」と「三頭山」が顔を出しています。
東側の「川苔山」と「蕎麦粒山」方面。雲がかかってやや残念です。
頂上からの展望を楽しんだ後、「一杯水避難小屋」まで下って昼食にしました。
この小屋は20年前に来たときはストーブがあったのですが、いつの間にかなくなっていました。それ以外は全く変わらない佇まいです。
よく管理された小屋です。
今日の昼食です。コンビニ調達ですが、ぼっちの小屋でおいしくいただきました。
昼食を済ませた後、「ヨコスズ尾根」を「東日原」まで下りました。
この尾根も広葉樹林帯がきれいで、11月の初旬は紅葉が楽しめます。
歩きやすい道をどんどん下って、一杯水避難小屋から1時間強で東日原に下山しました。
「日原鍾乳洞」までの道のりで、荘厳な稲村岩を見ることができました。
今日は3連休最終日とあって、「日原鍾乳洞」はたくさんの車が行列で駐車場待ちをしていました。
長時間の駐車でさすがにひんしゅくなので、さっさと車を出して、路肩に車を停めて着替えることにしました。
次回は協力金500円お支払いして東日原の駐車場に停めた方がよさそうだな。。
あとひと月たてば山は紅葉が始まり、その後は冬の展望が楽しめるようになりますね。
今から楽しみ。。
次回はいつ山登り行けるかな。。