海の見える山頂、花の咲く稜線

東京近郊の山登りのゆる~い日記です。。

【破線ルート】ぼっちの東京最高峰 奥多摩・雲取山

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私の勤務先は、仕事に支障がなければ希望の日にほぼ有給休暇の取得ができ(ありがたや~)、平日に山登りに行くことができます。

その場合、土日に登ってしまったらハイカーが多いけど平日なら人の少ない山道や山頂を楽しめる山を選ぶようにしています。

 

先の金曜日は、東京最高峰の「雲取山」に登ってきました。

 

山登りを始めた2年目の春に、隣の「七ツ石山」に登った時に見た雲取山の堂々とした姿と、歩いたら心地よさそうな稜線に登山意欲が湧いて、翌週に早速登った覚えがあります。

 

それから2年間、ほぼ毎月のように雲取山に登って四季を経験し、山登りを覚えることができました。

その後も、ほぼ毎年この山に登っています。

 

平日でも登山者の多い山なので、今回のルートは登山者の少ない「破線ルート」の「ヨモギ尾根」を登り、雲取山から「三条の湯」に下りる周遊ルートを選びました。

 

普段から睡眠時間が短いのですが、山登りの日は起床が普段より早くなりさらに睡眠不足になってしまいます。

今回は、前日早く寝ようと思ったのですが、サッカーのアジアカップを最後まで観てしまい、結局睡眠4時間半で山登りとなってしまいました。

 

登山口へは自宅から車で1時間半ほどのドライブ。国道から後山林道に入り、ゲートのある片倉橋手前の駐車スペースには7時前に到着となりました。

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 途中、国道の気温計は-4℃。ここはさらに気温が低いことでしょう。

 

7時過ぎに登山を開始しようとしたところ、軽自動車がやってきて中から引き締まった顔の男性4人が出てきました。

見たところ、登山者や狩猟者といった感じでもなく、背中にかごを背負って何かを採りに行くような様子でした。

そのうちの1人の方に声を掛けたところ、林業関係者の方々で「檜の枝打ち」に行かれるそうです。

 

どこまで行かれるのか聞いたところ「見晴台だけど、わかんないよね?」とのこと。

「片倉見晴駅ですよね?」と答えると、「ああそうだよ」と。

そこまでモノレールで行くそうです。

 

登山者にとっては急峻なバリエーションルートの「七ツ石尾根」を行くようですが、一度モノレールが動いているのを見てみたい気持ちを抑え、林道の奥へと進みました。

 

30分の林道歩きの後、登山道のある塩沢橋に到着。 

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道標に従って支線の林道に入ります。 

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10分ほど歩くと登山道への取り付きが出てきました。 

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最初は「ニジュウタタキ尾根」をトラバースするように登って行きます。 

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歩きやすい林間の道が続きます。 

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途中、水源管理の巡視路が何回か出てくるのですが、手書きの道標がありスムーズに進めます。 

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ヨモギ尾根」に取り付いたら広い林間の登山道が広がっていました。

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ヨモギ尾根は、「後山林道」から「石尾根」稜線上の「奥多摩小屋」まで上がれる道なのですが、私が山を始めたころは荒廃のため通行禁止になっていて、ハイカーの間でも難路と言われていました。

 

しかしながら、最近は登山道も整備され登山者も増えている様子で、ネットでも山行記をよく見かけるようになりました。

確かに普通の登山道と変わらない道が続いています。山腹を進むところは石が積まれていて歩きやすいのですが、「一体誰が整備してくれたのだろうか?」と不思議に思ってしまいました。(この疑問は下山時に解消されました)

 

奥後山のあたりでモノレールの終点がありました。 

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この尾根にもモノレールが設置されてたのですね。

ここからも歩きやすい道が続き、尾根を左右に切り返しながらなだらかな登りが続きます。 

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前方に雲取山が見えてきました。 

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相変わらず歩きやすい道が続き、左には飛龍山も見えます。 

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途中、なん箇所かクマのフンが落ちてました。奥多摩のクマは冬眠しないと言われているし、登山者の少ない尾根なので念のためラジオは鳴らしておきました。

 

さらに歩くと、右側から石尾根がどんどん近づいてきました。 

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ヨモギの頭」と「奥多摩小屋」に向かう道の分岐に来ました。 

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左側のヨモギの頭に向かう道はバリエーションルートだったのでこちらに進みたかったのですが、奥多摩小屋に行ってみたかったので右側の道に進路をとりました。

 

奥多摩小屋の水場はガチガチに凍っていました。いちおう細い水は出ています。 

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ここからは南大菩薩連峰の湯ノ沢峠の上に富士山がぼんやり見えました。 

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水場から上がると石尾根縦走路との分岐に着きました。 

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すぐ上にある奥多摩小屋を見に行きました。 

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ここは今年の3/31で営業終了になるとのことです。

初めてテン泊した思い出の場所なのでものすごく残念です。

 

稜線を進み、小雲取山手前の急坂を登りきると雲取山の頂上が見えてきました。 

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ほどなく雲取山山頂に到着。

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片倉橋から4時間15分(休憩含む)。奥多摩小屋の付近でのんびりしてしまってちょっと時間かかったかな。

 

誰もいない一人ぼっちの頂上です。

雲取山は数十回登っているのですが、おそらく日中に独り占めできたのは初めてじゃないかな。

 

頂上からの展望です。

まずは、大菩薩連峰と富士山。 

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飛龍山の肩に南ア・北岳が見えます。 

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林間からは浅間山。 

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秩父方面。さっきまで見えていた甲武信ケ岳方面には雲がかかってしまいました。 

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なだらかな山容の和名倉山。今年もシャクナゲの季節に行ってみたい山です。 

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都心方面はぼんやりとした山並みが見えました。その向こうにうっすら筑波山も見えます。(写真では分かりにくいです) 

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避難小屋付近からは石尾根縦走路、奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)がよく見えました。 

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長沢背稜方面。手前は独立峰の天祖山です。 

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頂上からの展望を楽しんだ後、避難小屋で昼食をとりました。 

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毎度のコンビニ調達のカップ麺とおにぎりです。

 

ちなみに小屋の中は-3℃。 

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この小屋は山を始めた2~3年目に毎月のように泊りにきていました。

あれから20年経ちましたが全く変わらない佇まいで、ここだけ時間が止まっているような感覚になりました。 

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小屋の外は-6℃。小屋の中より気温は低いのですが日差しがあるので暖かく感じます。外で昼食食べればよかったかな。 

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昼食を済ませた後、再度頂上で展望を楽しんで、「三条の湯」方面に下山しました。 

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最初は急坂の下りです。 

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登りは全く雪がなかったのですが、ここは所々に積雪があり凍結箇所もあったので気をつけて下りました。

 

「三条ダルミ」に到着。「三条の湯」方面に下って行きます。 

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しばらく行くと登山道に所々積雪が出てきました。 

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アイゼンなしでも大丈夫ですがトラバースする感じで進む道なので斜面に滑り落ちないよう気をつけて通りました。

 

シカの足あともついています。 

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このルートはなだらかで歩きやすい道が延々続きます。

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以前は笹が登山道を覆うように張り出して歩きにくい箇所もあったのですが、今ではすっかり刈り払われ快適な道になっています。

 

沢が凍って登山道を塞いでいました。ノーアイゼンだったので右側を巻きました。 

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途中迂回路が出てきたので、高巻するような感じで急坂を登り、次に急坂を下りました。

迂回路も土留めがしてあり歩きやすい道でした。

 

迂回路が終わってからも歩きやすい道が続きました。所々、斜面の道に石積がされていてホントよく整備されています。 

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途中、見晴らしの良いところで、登ってきたヨモギ尾根がよく見えました。 

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やがて、三条の湯が見えてきました。 

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クマのはく製がありました。

 

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たいへんきれいな山小屋でハイカーに人気があるようです。

 

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お風呂を沸かすためのたくさんのまきがありました。 

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小屋のスタッフさんとお話をしまして、ヨモギ尾根の話題になり、昨年遭難者が出たそうです。

道迷いだそうで自力で下山できたとのことですが、気をつけてくださいとおっしゃってくださいました。

 

ここからは「お祭」方面へと進みました。 

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小屋下の沢は凍っていて、氷の下を水が流れていました。 

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ここから後山林道まで道はさらによくなりました。 

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30分弱歩くと林道終点にたどり着きました。 

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ここからはやや長い林道歩き。

途中大規模工事が行われていて、たくさんの方が作業をしていました。 

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東京都の水源管理のための大事な林道のようです。寒いなか皆様ありがとうございます。

 

登山口のある塩沢橋のあたりで、落石の横に三条の湯の車が停まっていて、やや年配の男性と若い女の方が何やら拾っていました。

伺ったところ、登山道整備に使う石積用の石を拾っているそうです。 

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拾った石を荷台に乗せて林道奥に進んで行きました。

 

登山道の整備は山小屋の方が地道にされてくださっているのですね。

その他、水源管理方や林業関係者の方のご尽力も多々あると思います。

我々が登山を楽しんだり生活に必要なものを手に入れるのはいろいろな方の心遣いがあるのだと感じました。(感謝)

 

さらに30分弱歩くと駐車スペースのある片倉橋まで戻ってきました。

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8時間半の山行でしたが、ほとんど登山者の方にも会うこともなくのんびりと一人の時間を過ごすことができました。

 

来月も平日登山行きたいな。さてどこに登ろうか。。

【ナイトハイク】神奈川県最高峰からの大夜景 丹沢・蛭ヶ岳

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正月に蛭ヶ岳を登ったときに、都心の大展望を見て、次回ここに来るのはナイトハイクにしようと思っていました。

 

但し、登山道に雪が積もると、道迷いや滑落のリスクが高まり、特に厳冬期の山頂付近の最低気温はマイナス10℃以下まで下がり、トラブルに見舞われると非常に危険な状態となります。

 

まだ積雪のほとんどない今の時期が冬季のラストチャンスなので、10日間天気予報を見て、金曜日の晩の山行を予定していました。

金曜日は平日で都心のビルの灯りがあり、土日よりも光量のある夜景が見られます。

 

ところが、先週末に丹沢に降雪があり、蛭ヶ岳の頂上にも積雪があるとのこと。

北側斜面の登山道の階段が積雪で危ないと思い、木曜日の時点で山行は中止しようと思っていました。

 

金曜日の早朝に最近の蛭ヶ岳の山行記をネットで見ていると、前日に山行された方いらして、日没後に山頂から裏丹沢の登山口まで下山していました。

かなりのエキスパートの方のようでして、自分ではどうかな? と思っていましたが、その方の山行記に登山道の画像もあり、心配していた北側階段の積雪もアイゼンを持って行って慎重に降りれば大丈夫と判断し、山行を決めました。

 

元々、仕事を早上がりする予定で、昼過ぎに会社のビルの最上階から丹沢の稜線がちゃんと見えていたので、さっさと帰宅しました。

ネットで気象衛星の雲の画像と、帰りの中央線の車窓から見える丹沢の山並みがくっきり見えていたことから今晩は大丈夫そうだな。

 

15時半に自宅を車で出発。裏丹沢の青根の登山口までクルマを走らせます。

やはり平日の日中で時間がかかり、日没後に登山口のある林道に入ることになりました。

 

青根の集落を抜け、すぐに登山口の駐車スペースがあるのですが、今日はなんか距離が長いな~ぁ??

おかしいと思いながらもうしばらく進むと、林道から登山道への取り付きの道標が出てきました。

「ありゃりゃ、駐車スペースの先のゲートが今日は開いていて、ここまで来れちゃった。。」

 

この後、ゲート閉められちゃったら出れなくなっちゃうのが怖いので、すぐにゲートの集落側の駐車スペースまで引き返しました。

 

登山の支度をしていると軽トラが1台林道を下りてきて、こちらの様子を伺っていましたが、すぐに集落の方に走っていきました。「やっぱり車ここまでおろしてよかったみたい」

 

17時30分登山開始。

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コースは「青根登山口」→「八丁坂ノ頭」→「姫次」→「蛭ヶ岳」のピストンです。

 

最初はしばらく林道を歩きます。気にしていたゲートは開いたままでした。まあいっか。。

 

先ほど車で見た、登山道の取り付きから尾根を進みます。

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登山道はすでに薄暮も終わり真っ暗闇。ヘッドランプの灯りを頼りにどんどん登ってゆきます。 

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 気温は氷点下なのでしょうが、しばらく歩くと汗ばんでやや暑い感じがしました。

途中、「ゴー」という強い風に吹かれ、一気に体が冷えてしまいました。稜線は風が強いのかな。

やがて、登山道に積雪がでてきたので、途中の「姫次」まで上がってみて、登山道の雪と風の様子をみて先に進むかどうか決めることにしました。

 

「八丁坂ノ頭」で稜線に上がったら都心の夜景が見えてきました。(写真ブレブレですみません)f:id:the-holy-mountain-071:20190120003502j:plain

ここから「姫次」までの道のりで、左右のヤブから何回かガサガサと大きな音が聞こえます。

シカでしょうか? 大型の動物がいるのは間違いなかったのですが、お互い関わりたくなので、聞こえなかったことにしよう。

いちいち気にしてたらナイトハイクなんかできゃしない。。

 

そして「姫次」に到着。f:id:the-holy-mountain-071:20190120003459j:plain

風も収まったので、休憩して先に進むことにしました。

いつもはここから富士山と蛭ヶ岳がきれいに見えるのですが、夜は真っ暗だろうと思っておりました。

 

ところが、月光を浴びた富士山が真っ暗な西の空に浮かび上がっていて幻想的な風景を見ることができました。

蛭ヶ岳や斜面に雪を蓄えた檜洞丸など、丹沢の山々が月明かりに照らされています。(いずれも写真に収めることができず残念。。)

 

なんか、ここまでで満足かも。

 

その後、所々月明かりに照らされた登山道を慎重に進みます。

途中、何回か休憩を取ったのですが、麦茶を飲もうとすると飲み口が塞がっています。「フタのパッキンが外れたかな?」と思ったら飲み口が凍って固まってます。もちろん中味は氷入りのような冷たさ。カロリー補給のゼリーも硬くなって出が悪くなってます。

さらにリュックには氷が張り付いていて、リュックについた汗がバリバリに凍っていました。

 

また、途中の登りから、幾度となく足がつったような感じになりました。

あまり休まずに登ってきたこともあるのですが、寒さで筋肉が硬直してしまっているようです。

 

やがて、最後の登りに取り付き、雪の積もった長い階段を登りきるといよいよ頂上に到着。21時過ぎでした。

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ここまで3時間40分(休憩含む)。日中の登山よりやっぱり時間がかかりました。

 

すぐに毛のシャツを羽織って身体が冷えないようにし、頂上の山荘内に人がいるかも知れないので、ラジオを消し、鈴の音が鳴らないようにしました。

  

頂上からも見える幻想的な富士山と小田原や裾野の市街地の夜景を見た後、蛭ヶ岳小屋の東側に移動。

関東平野の大夜景です。f:id:the-holy-mountain-071:20190120003506j:plain

東京湾が黒く見え、航行している船舶の灯りまで見えました。

 

蛭ヶ岳は標高があるので、奥多摩の日の出山より遠望ができ、上から見下ろすようになるので見え方も違っています。前衛の山が手前に黒く見えるのですが、ここも迫力のある夜景が楽しめます。

 

やっぱり山から見える夜景は素晴らしい。

自分の暮らす街が、夜はさまざまの色の光の海になってこんなにきれいに見えるって。

ただただ感激です。

 

ところが、カメラにエラーが出てしまい、2枚目から写真が撮れなくなってしまいました。

露出とか絞りとかいろいろ調整したのですが、指がかじかんできたので写真は断念。

カメラを撤収して、夜景を目に焼きつけ下山することにしました。

 

下山開始後、雪の積もった階段がすぐに出てきたので慎重に降りました。f:id:the-holy-mountain-071:20190120003501j:plain

いちおう、6本爪と4本爪の軽アイゼンを持ってきたのですが、雪はまだ溶けて凍結しておらずサクサクしていたのでノーアイゼンで大丈夫でした。

 

下り坂を降りきると、姫次までは再び月明かりの中の稜線歩きでした。

途中、休憩して水分と栄養補給をしたのですが、水筒からはキンキンに冷えまくった麦茶とシャーベット状の氷の小片が。コンビニで買ったおにぎりは海苔の表面に氷が霜のように吹いていて、まさに冷凍食品状態でした。

(お腹壊しそ。。)

 

この稜線歩きでは、疲労と眠気でやや嫌気がさしてきました。

もう22時回ったな。今朝はいつも通り5時起きで会社行って、早帰りとはいえ仕事してからの山登りだし、昼食は蕎麦でお腹も減ってるし・・・とか考えながら、早く温かいベッドで眠りたいと、この先の避難小屋でいいから泊まって早く眠りたい思いでした。

 

やがて姫次まで戻ってきて、再度、富士山を眺めてみました。

月が天頂付近まで登っていたので、先ほどよりは輝きが褪せた感じがしましたが、やっぱり幻想的な風景です。

 

ここで、休憩して冷凍食品状態のおにぎりと、溶けたかき氷のような麦茶で栄養と水分補給。胃も寒さに強くないとダメみたい。

 

姫次~八丁坂ノ頭 間は夜はシカが多いようで、10分程度の間に数回ヤブで大きな音がしました。

いずれも無視を決め込んだのですが、一回だけ私の上の斜面を平行に動いていて、しつこいな~と思っていたら、そのうち大きな金属音がしました。

あらあら、モノレールかシカ柵(植生保護柵)にぶつかっちゃたのね。真っ暗だから。ケガしてないといいけど。

 

八丁坂ノ頭では最後の夜景を楽しみました。ここからも都心のビルや「東京スカイツリー」「東京タワー」などがよく見れます。

 

その後はひたすら下山。この時点で23時30分。

明日は午前中に草野球の練習があり朝早く出なければならないので、早く帰りたかったのですが、下り坂が続いて所々雪があるので、慎重に下りて行くことにしました。

 

但し、姫次までに感じていた嫌気は全くなくなり、高度を下げるにつれ体感温度も上がってきて暖かく感じるようになってきました。

 

途中、山の斜面に黄緑色に光る点が見え、2つあったのでシカのようでした。

ライトつけておどかしてシカが走り出したら危ないので、ここも見なかったことにしよっと。

 

約1時間の下りでやっと林道まで下りてきました。f:id:the-holy-mountain-071:20190120003503j:plain

登山道の入り口には蛭ヶ岳山荘スタッフさんの車が停まっていました。

 

10分間の林道歩きの後、登山口に到着。7時間10分(休憩含む)のナイトハイクを存分に楽しめた気分でした。

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でも、帰りを考えると次回は2、3時間早く出発した方がよさそうだな。

 

結局、林道ゲートは開いたままでした。f:id:the-holy-mountain-071:20190120003504j:plain

明日の朝早いこともあるので、車にリュックを積み込みすぐに家路につきました。

着替えをしなかったので、なかなか温まらない車内では濡れたシャツは登山中より寒さを感じました。

 

相模湖を過ぎると対向車も徐々に増え、高尾の市街地まで戻ってきた時はさすがにホッとした気分になりました。

また、日中の登山後の爽快感がナイトハイクでも同じように感じられました。

 

帰宅後は速攻で風呂を沸かして身体を温め、その後はベッドにもぐりこんで気を失うように眠りにつきました。

  

翌日、家でカメラをチェックしたのですが、あらら、ただメモリがいっぱいになっただけ。削除すれば夜景の写真いっぱい撮れたのに・・・もったいない思いでした。

 

でも、酷寒の夜の山頂では落ち着いて行動できないものですね。

生命の危険があることじゃなかったのですが、やっぱり通常時の判断ができないことがあると肝に銘じることにしました。

【破線ルート】冬晴れの都会の大展望 丹沢・蛭ヶ岳

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年末年始は、家の用事や親戚付き合いなどで何かと忙しかったのですが、正月三が日の最終日は時間がとれたので、新年最初の山行に行ってきました。

 

どこに行こうかプランを考えまして「山頂から海が見える」「山頂から東京の街並みが見える」「バリエーションルートもしくは破線ルートがある」といった要求を満たす山として、「丹沢・蛭ヶ岳」を選びました。

 

この山は、東京西部から見える壁のようにそびえる丹沢山塊の最高峰で、子供のころからいつも見ていた山なのですが、自宅の私の部屋のベットから頭の部分が奇跡的に見えることで非常に親近感を持っております。

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蛭ヶ岳は、いつもは裏丹沢の「青根」からの最短ルートで登っていますが、昨年のクリスマスに檜洞丸から下山後に見た、蛭ヶ岳から北に延びる稜線を歩きたかったことと、バリエーションルートはムリでもせめて「破線ルート」を登りたかったので、今回は「神ノ川ヒュッテ」から登ることにしました。

 

神ノ川ヒュッテを起点に、「源蔵尾根(破線ルート)」を登って、その後、蛭ヶ岳→姫次→風巻→神ノ川ヒュッテと周回するコースです。

  

前日は、姑さんの家で親戚と新年の集りがあり、帰宅が23時前になったことから、今朝はいつもより遅めの5時起きで出発することにしました。

 

登山口の神ノ川ヒュッテは、前述の通り昨年のクリスマスの山登りの際の登山口だったので、前回と同じように国道20号を使って、藤野から県道76号線で神ノ川ヒュッテまで行きました。

いつも裏丹沢に行くときに使っていた国道413号の開通は3月になるそうです。

 

登山口には自宅から1時間半で到着。今回もゲート前の路肩に車を停めました。

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前回登りたいと思った稜線がよく見えてます。

 

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支度をして7時前に登山を開始しました。まずは、源蔵尾根の取り付きのある「広河原」までの林道歩きです。

ゲートをすり抜けて林道を進むと、またゲートが出てきました。その先にトンネルが見えます。

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気温はもちろん氷点下。斜面の湧水が氷ついて「つらら」ができています。

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さらに先に進むと、林道の斜面を2頭の黒い動物が猛スピードで走って行きました。

後ろ姿から「イノシシ」かと思ったのですが、そのうちの1頭が遠めからこちらを見ています。

よく見たら「カモシカ」でした。 

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へ~ぇ。。丹沢にもカモシカいるんだ~。

 

その後、立派な橋が出てきてf:id:the-holy-mountain-071:20190103214950j:plain

渡るとすぐに広河原への入り口が見えてきました。 

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奥に手書きの古い看板があります。 

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ヤタ尾根の入り口にも同じような看板があったのですが、山好きの地元の方が書かれたのでしょうか。登山者のために心を込めて書かれた文面に惹きつけられました。

 

沢に沿って道がついていて、源蔵尾根へは3番目の堰を渡ります。 

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3番目の堰に向ってちゃんと道がついています。f:id:the-holy-mountain-071:20190103214954j:plain

沢を渡ると「源蔵オネ」と書かれた手製の看板がありました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103214955j:plain

夏はヤブが深そうなのですが、冬枯れの山では源蔵尾根への取り付きがすぐに分かりました。

破線ルートなのですが、登山道がしっかりついています。f:id:the-holy-mountain-071:20190103214956j:plain

朝日が差す尾根道を進みます。尾根が狭いので道に迷うことはなさそうです。f:id:the-holy-mountain-071:20190103214957j:plain

登りはほとんど直登でどんどん高度を上げて行きます。右手に檜洞丸が見えてきました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103214958j:plain

この先に不明瞭ポイントが出てきて、登山道が「踏み跡」になりやがて消失しましたが、なんのためらいもなく尾根の上に進みました。バリエーションルートで養った感覚が役にたったかな。。

 

この先は稜線まで踏み跡程度の道になりやっといい感じになってきました。

蛭ヶ岳に延びる稜線がはっきり見えてきました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103214959j:plain

稜線の手前で「危険箇所」とされていたヤセ尾根がでてきました。左側がザレ場で切れ落ちててロープが張ってあります。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215002j:plain

 

慎重に通過して、踏み跡を進むと檜洞丸-蛭ヶ岳の縦走路に出てきました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215003j:plain

結局、GPSはおろか吉備人社の地図もコンパスも一度も出番なかったな(やや拍子抜け)。。

 

源蔵尾根の入り口には「源蔵おね」と書かれていた手製の看板が置いてありました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215005j:plain

すぐに梯子が出てきましたが、その後は歩きやすい道が続きました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215006j:plain

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でも、アップダウンは結構ありますね。

 

途中の臼が岳にて。

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ここから見る蛭ヶ岳雄大です。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215010j:plain

冬枯れの稜線は展望を楽しみながら歩けますね。

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何回かアップダウンを繰り返し、蛭ヶ岳への最後の登りです。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215013j:plain

所々鎖ありで急登です。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215014j:plain

ついに蛭ヶ岳の頂上に到着。駐車場からの所要時間は4時間10分(休憩含む)。源蔵尾根が意外とあっけなかったかな。。山頂には何組かのハイカーの方々がいらっしゃいました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215029j:plain

蛭ヶ岳山荘です。頂上のいちばん高い所に建っている感じがします。(いつも情報ありがとうございます)f:id:the-holy-mountain-071:20190103215028j:plain

頂上からの展望です。北側から反時計回りに行きます。

まずは大室山とその後ろは奥秩父の山並み。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215016j:plain

裏丹沢の山々、手前左が檜洞丸で右が大室山、奥に畦ヶ丸があり、その上に南アルプスが見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215017j:plain

丹沢から見る富士山はいい形をしています。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215018j:plain

富士山の左は愛鷹山。ここから駿河湾を見るのは角度的にキビしそうです。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215019j:plain

南西の方角に小田原の市街地、相模湾、真鶴半島がよく見え、金色に輝く洋上には初島伊豆大島が逆光でぼんやり見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215020j:plain

丹沢主稜線方面。丹沢山の横あたりに江の島が小さく見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215021j:plain

横浜方面。

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東京都心方面。東京湾の青色とビル群がはっきり見えています。(写真では分かりにくいかも)f:id:the-holy-mountain-071:20190103215023j:plain

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埼玉方面。関東平野の向こうに筑波山も見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215026j:plain

雄大な展望です。

生まれ育った都会の街並みを、幼い頃から見てきた山の上から眺める感激。

この景色、いつまでも見ていたい思いです。

 

今日は風が強いので、頂上で食事をとることを諦め、風の穏やかなところまで下りることにしました。

長い階段を下って行くと、次第に風も弱まってきました。

 

途中、「地蔵おね」と書かれた看板を見つけました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215030j:plain

ここも破線ルートから登ってきた稜線との出合いです。踏み跡が伸びていて興味深々。。

 

その先の「地蔵平」という場所で昼食をとりました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215031j:plain

お湯を沸かして、カップラーメンとコーヒー。(おにぎりも2個あったのですが写真撮る前に食べてしまいました)f:id:the-holy-mountain-071:20190103215032j:plain

昼食を済ませ、再び稜線歩き。

なだらかな樹林帯の中の登山道が続きますf:id:the-holy-mountain-071:20190103215033j:plain

「姫次」では、雄大な富士山と蛭ヶ岳を望むことができました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215034j:plain

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ここから焼山方向に青根まで下りることが多いのですが、今日は登山口の神ノ川方面に進みます。

 

しばらく歩くと「袖平山」に到着。目にしみる空の青さです。

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ここから見る蛭ヶ岳はどっしりした山容です。

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蛭ヶ岳~檜洞丸の稜線が一望できました。登った源蔵尾根もよく見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215039j:plain

木々の間から都心のビル群も見ることができました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215040j:plain

少し進んだところから、これから歩く尾根が一望できました。冬枯れの木の色で獣の背中のように見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215041j:plain

ここからは基本下りなのですが、所々平坦な登山道があり、陽ざしに照らされて心地よく歩くことができます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215043j:plain

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「風巻の頭」には休憩所がありました。

f:id:the-holy-mountain-071:20190103215044j:plain ここからは急下りになり、どんどん高度を下げて行きます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215045j:plain

しばらく歩くとかすかに鈴の音が・・・。耳を澄ますと下の方から聞こえてきます。先行者がいるのか??

 

突然、真っ黒な動物が前から走ってきました。

犬だ!!

私が喜んでいる様子を見て安心したようで、そばに寄ってきました。

猟犬のようで、オーナーさんの名前が書いてある首輪をしています。

精悍な顔つきと引き締まった体で、表情を全く変えずに私の周りを歩いています。

おそらくハンターさんが下にいると思ったので「一緒に下りよ」と言ったら私の前を歩き始めました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215046j:plain

しばらくすると、猟犬くんが私のそばにやってきて、なにやら言いたげな顔をして、左側の斜面へと走って行きました。ハンターさんのところに戻ったのかな?

 

その数分後、左側斜面からけたたましい音がして、本州では今までに見たこともないでっかいシカが走り去っていきまいした。(一瞬の出来事で写真が撮れなかった)

 

再び猟犬くんが私のところに戻ってきました。

「ありがとう、私の身を案じてシカを追い払ってくれたんだね。」

 

しばらく一緒に歩いていたのですが、猟犬くんがどんどん登山道を下って行きました。

麓から大きな叫び声が聞こえます。ハンターさんが猟犬くんを呼んでいるようです。

 

私の方も急坂をどんどん下って行きます。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215047j:plain

河原が見えるところまで下りてきたのですが、ハンターさんがまだ叫んでいるようです。

猟犬くんがはぐれないかちょっと心配になりました。

 

ついに河原まで下りてきて、橋の写真を撮ろうとしたとき、さっきの猟犬くんが私をめがけて走ってきました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215048j:plain

「ありがとう。オーナーさんが呼んでるのに、先を歩いて私に危険がないか確認してくれてたんだね。」

 

またまたハンターさんの呼び声がしたので、「行っていいよ、(オーナーさんが)あなたのこと呼んでるから」と言ったら、一目散に橋を渡って対岸に走っていきました。

私の言葉、ちゃんと理解しているようでした。

 

私も橋を渡り切って林道に到着。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215049j:plain

ちょうど、車の荷台に猟犬くんを乗せ、引き揚げようとしていたハンターさんに会うことができました。

猟犬くんとの出来事の一部始終を話すと

「どうりでコイツ(猟犬くん)の行動がいつもと違うと思った」と言ってくれました。

 

最後に、下山中に見かけたシカの話をすると、ハンターさんは真顔になって、見かけた場所と時間、逃げ方向、シカの大きさや性別、角の様子など細かく聞いてきました。

話し終わるとすぐに車をUターンさせ、帰り道とは逆方向の、林道の奥に走って行きました。

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日没まであと2時間強。仕留めに行ったようです。

 

私の方は10分の林道歩きの末、登山口に到着。

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一息ついて、のんびりと歩いてきた尾根を眺めていました。f:id:the-holy-mountain-071:20190103215052j:plain

すると、山中から犬の鳴き声がして、そのしばらく後に「パン、パン」「パン、パン」と4発の銃声が谷に響き渡りました。

ハンターさんシカを見つけたみたいだな。

 

忘れ物がないか車の周りをチェックして出発しようとしたとき、さっきのハンターさんの車がゲートのところにやってきました。

 

聞いてみたら、まだ山の中にいた仲間に連絡してシカが進んだ方向に回り込み、その仲間がシカを見つけたそうです。但し仕留めたかどうかはまだわからないとのこと。

 

私は帰り際に猟犬くんにまた会えてうれしかったです。

 

帰り道、他のハンターさんが何人か林道から山を眺めていました。

皆さん、黄色やオレンジの蛍光色のハデハデなウェアを着ています。仲間との誤射を避けるためでしょう。

 

バリエーションルートを登る時は、動物との遭遇を避けること以外にハンターから誤射されないことも重要な危機管理です。

なので、バリルートや破線ルート登る時は、年甲斐もなく暖色系の蛍光の派手なウェアを着て行くのですが、年末に買おうか迷って結局やめた黄色のコンプレッションシャツ、やっぱり買おっと。。

【ナイトハイク】今年最後の夜景登山 奥多摩・日の出山

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先週末、この冬一番の寒波襲来ということで、山の空気が澄んでて夜景もきれいだろうと、よく登る奥多摩「日の出山」にナイトハイクに行ってきました。

 

会社の年内最終営業日で早く帰宅できまして、今晩の天気予報、気象衛星からの雲の画像、夕方の空の色、奥多摩の山の稜線の見え方と雲のかかり方・・・すべての条件が揃っているので綺麗な夜景が見れそうです。

 

会社から帰宅し夕食を食べていると、宅配便が届いて、先日通販で購入したヘッドランプが届きました。ちょうどよいので今日の山行に使ってみることにしました。

 

全ての支度を整えて19時半前に自宅を出発。途中、大型電気店に新しいヘッドランプと動物忌避のためのラジオ用にリチウム電池を買いに行きました。

 

山頂は間違いなく氷点下なので、低温下で使えるリチウム電池が必要になるのですが、電池コーナーでなかなか見つからなくて・・・ちょっと焦ったのですが、棚のいちばん端っこに吊るしてあるのを見つけてホッとしました。

 

登山口までの道中、八王子からあきる野に抜ける道で御岳山付近の灯りが見えてきて、期待がぐっと高まります。

 

登山口には20時半ごろ到着。

登山口でも気温はおそらく氷点下ですが、頂上で汗冷えしないように上半身は薄着で、下半身は寒さを感じやすいひざや太ももの前側の防寒対策をしてナイトハイクの開始です。 

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歩きなれた沢沿いの夜道を大音量のラジオと鈴を鳴らしながら賑やかに登って行きます。

冬場で沢の水が細っているせいか、電池を新しいものに交換したおかげか、いつになくラジオの音が大きく鮮明に暗闇に響きます。

 

「平井川源流」の手前で植林帯を抜けると上空に星空が広がってきました。

さらにしばらく進むと都心の夜景が見えてきました。f:id:the-holy-mountain-071:20181231003902j:plain

東京スカイツリー」もはっきり見えています。「今日も夜景は大丈夫そうだな」

 

登山口から約45分で山頂に到着

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いつも生活をして仕事に出掛けている東京の、無意識に作られた人工の造形美。宝石をばらまいたような美しさです。

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10月は木の葉が茂っていてよく見えなかった埼玉方面の夜景です。f:id:the-holy-mountain-071:20181231003913j:plain

 

いつも同じような夜景ですみません。

続いて青梅の市街地と埼玉~東京北部。f:id:the-holy-mountain-071:20181231003909j:plain

 

東京都心方面。「東京スカイツリー」「東京タワー」「新宿から東京中心部にかけてのビル群」がよく見えます。

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東京南部方面。写真中央左から右に、東京湾が細い黒い糸のように見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20181231003911j:plain

 

神奈川方面。いつもはよく映らないのですが、すんなりシャッターが切れました。 

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今日は前回より夜景の光量が多いようでした。シャッタースピードは、いつも撮影する2秒以上だと明るすぎて夜景が光で潰れたように映ってしまい、0.8~1秒ぐらいでちょうどいい感じに撮影できました。

 

ちなみに、頂上の温度計は「-5℃」。頂上に着いてフリースを1枚羽織って心地よい感じです。 

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夜景撮影はカメラの設定を変えて数十枚の写真を撮るのですが、このくらいの気温なら寒さで嫌気がさすことなく集中力も続きます。

 

写真撮影を終えて、ゆっくり夜景を眺めながらおやつタイム。

 

お約束のどら焼きと麦茶です。 

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冬の澄んだ空気はきれいな星空も楽しませてくれますね。オリオン座付近の星の群れと青白いシリウスが冷たい輝きを放っています。

 

しかし、ここの夜景は何度みても飽きない。何回も見に来たくなるし、いつまでもずっと見ていたい。

ラジオが22時の時報を打ったので、いつまでも見ていたらキリがないと思い下山することにしました。

 

登ってきた道を降りていったのですが、東京の夜景が見える最後のスポットで今年の見納めの、山からの夜景をしばし眺めることにしました。f:id:the-holy-mountain-071:20181231003905j:plain

登山口までの道のりまで、新しく購入したヘッドランプが明るく照らしてくれました。

お手頃価格でしたが明るさはバッチリ。。

 

いつも思うのですが、この登山口の街灯は電球色でホッとした安心感があります。f:id:the-holy-mountain-071:20181231003901j:plain

 

クルマに着いたとき、汗ばんでウェアがわずかに湿っていたのですが、自宅まで1時間かからないこともあって、リュックを積み込んですぐに登山口を後にしました。

 

来年もまた行きたいな。

【X’mas 登山】丹沢・檜洞丸

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 10月の中旬から姑さんの家の用事があって、週末は時間が取れなかったので、しばらく日中に山登りに行くことができませんでした。今月半ばに用事が終わったので、クリスマスの3連休は最終日に天気がよいということで、久々に丹沢に行くことにしました。

 

目的の山は「檜洞丸」で、西丹沢の奥から登る人が多く、山深いところにあるイメージなのですが、私の家は裏丹沢の登山口まで比較的アクセスがよいので、よく登る山の1つです。

 

この山の頂上付近では、駿河湾から北アルプスまで見えちゃうちょっと変わった展望が楽しめるので、冬枯れして木の葉がすっかり落ちた時期に登るのが好きな山です。

 

天気予報では快晴なので、どれだけ展望が楽しめるかな・・・と思いながら前夜に山行の準備をしました。

 

早めに就寝しようと思ったのですが、家の用事に時間がかかってしまい、結局起床を30分遅らせることにして、それでも睡眠不足を覚悟で眠りにつきました。

 

午前4時半起床。

前夜のうちに荷物は車に積み込んであったので、支度をして着替えて5時前には自宅を出発しました。

 

いつも裏丹沢に登山に行くときに使う国道413号線(通称:「道志みち」)が、秋の台風の際の土砂崩れで来年3月まで通行止めになり、今回は国道20号線で藤野を回って行くことにしました。

 

自宅から車で国道20号線を少し走ると、国道16号との交差があり、いつもは左折して相模原方面に進むのですが、この日は直進して高尾方面に進みました。

 

早朝の国道は交通量が少なく快調に走れましたが、途中、高尾山の先の大垂水峠と、藤野から国道413号線までの山越えに少し時間を要しました。

 

自宅を出発して1時間半で登山口近くの「神ノ川ヒュッテ」に到着。車止めゲート前の路肩に既に先行者の方のものと思われる車が1台停めてあり、その後ろに自分の車を停め、山登りの支度を始めました。

 

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6時35分に登山開始。あたりはすっかり明るくなっていました。

通行止めゲートの横をすり抜け少し歩くと、右手に「檜洞丸」への登山口が出てきました。

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登山道への取り付きには階段があります。 

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ここから、「ヤタ尾根」を稜線上の「熊笹ノ峰」まで登ります。この尾根は「丹沢三大急登」の1つと聞いたことがあるのですが、直登で急なところはつづら折れに登山道がついていたりして全般的に登りやすいので、かいかぶらずにどんどん進みました。

登り始めてすぐに、登山道の先に檜洞丸に続く稜線が見えます。

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あそこまでコースタイム2時間30分。そんなかかるように見えないけど・・・。

 

途中で林道を横切りました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235139j:plain

林道の反対側の登山道には階段で上がります。

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このあたりの木の間から朝日を浴びた大室山が見えました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235141j:plain

 葉が茂っていては見えない景色なので、冬枯れの山のよさですね。

この先も上り坂をどんどん進みます。

 

途中、こんな針葉樹のプロムナードがありました。

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そして、左からの尾根に合流。この先はしばらく鹿柵の横を歩きます。

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このあたりで小休止すれば、あとはノンストップで稜線まで上がれるので、給水して5分ほど休憩を取りました。

この先は左の横顔に朝日を浴びながら進みます(ちょっと眩しい)。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235144j:plain

今日の目的の檜洞丸が見えてきました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235145j:plain

所々、木の階段がありますが、朝露に濡れていて滑りました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235146j:plain

振り返ると湖が。相模湖ですね。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235147j:plain

そして、ついに稜線に到着。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235148j:plain

その先には・・・

富士山です。ちょっと雲がかかっています。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235149j:plain

その左に愛鷹山。写真の真ん中が駿河湾なのですがぼんやりしています。伊豆半島の最北部はよく見えています。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235150j:plain

富士山の右側、畦ヶ丸の上に雪をかぶった南アルプスがよく見えています。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235151j:plain

この分岐の北側は「大こうげ」というピークがあります。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235152j:plain

岐南側の熊笹ノ峰を越すと、朝日をバックにした檜洞丸が見えてきました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235153j:plain

途中に鎖場がありました。鎖なしでも行けそうな感じですが、鎖を使って慎重に通過。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235154j:plain

頂上手前にも鹿柵が。。ちょっと興ざめなんですが、植生を守るためなのでしょうがないですよね。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235155j:plain

そして、最後の登りの始まり。。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235156j:plain

ヤセ尾根の向こうの階段を登りきるといよいよ頂上です。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235157j:plain

ほどなく山頂に到着。神ノ川ヒュッテからはちょうど2時間半でした。

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 頂上ではなんとハイカーはゼロ。しばらくぼっちの山頂を楽しみました。

 

今日は強風の予報だったので、頂上で食事できないと思っていましたが、風も弱く暖かな日差しが降り注いで絶好のコンディションでした(いつものようにコンビニ調達の食事です)f:id:the-holy-mountain-071:20181226235200j:plain

お湯を沸かしている最中に周りの景色を撮影。

まずは、蛭ヶ岳と丹沢主稜線。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235201j:plain

その先の塔ノ岳付近。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235205j:plain

さらにその先には、相模湾が金色に輝いていました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235206j:plain

お次は奥多摩方面。藤野の市街地が見えてます。

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秩父方面。雲取山と石尾根が見えます。

 

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富士山。さっきより雲が取れています。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235204j:plain

山頂は広さがありますが、ハイカーがいないのでさらに広く見えます。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235207j:plain

食事をした後、しばらく展望を楽しんで、来た道を下山しました。

 

山頂から熊笹ノ峰方面にちょっと下ったところに展望が開けていまして。ここでも写真をじっくり撮りました。

 

まずは関東平野筑波山が風巻ノ頭の上に見えています。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235208j:plain

次に奥多摩方面。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235209j:plain

大室山の右側は奥秩父方面f:id:the-holy-mountain-071:20181226235210j:plain

大室山の上には八ヶ岳金峰山が見えました。でも八ヶ岳の左に見えるはずの北アルプスが拝めずちと残念。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235211j:plain

畦ヶ丸の上に南アルプスが横たわっています。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235212j:plain

拡大してみました。南アルプス北部。甲斐駒、北岳が見えます。

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南アルプス中部中央は塩見岳でしょうか?f:id:the-holy-mountain-071:20181226235215j:plain

南アルプス南部。悪沢、赤石あたり? 

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大室山の肩には八ヶ岳が。。

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写真撮影後、熊笹ノ峰まで下って行きました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235217j:plain

熊笹ノ峰への登り返しでは、冬の空の青さが目にしみました。空気澄んでいてきれいですね。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235218j:plain

ここを下れば神ノ川への分岐があります。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235219j:plain

その後はヤタ尾根を下りました。登っている時は感じなかったのですが。やっぱりこの尾根所々急だわ。。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235221j:plain

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林道が見えてきました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235223j:plain

林道歩きになって振り返ったヤタ尾根です。結構どっしりしてるんですね。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235224j:plain

車止めの林道ゲートに到着。車は10台に増えていました。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235225j:plain

駐車スペースから見た風巻ノ頭と蛭ヶ岳への稜線がよく見えました。次はあの尾根歩きたいな。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235226j:plain

トイレの水道から水が出たので、顔を洗って車で着替えてから東京に戻りました。まだお昼前なので、午後から家の用事ができそうです。

 

行きは暗くて気が付かなかったのですが、国道413号線は青根から東が通行止めでした。f:id:the-holy-mountain-071:20181226235228j:plain

市道を使った迂回路が開通したそうなんですが、復路も藤野を回って帰りました。道が空いてて国道413号線使うより早かったかも。

 

これからは、冬枯れの山から展望が楽しめる時期です。山頂から海が見えるのでまた丹沢行ってみよっと。。

【ナイトハイク】関東平野の大夜景 「丹沢・大山」

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私は複数の草野球のチームに入っていて、今年から入ったチームは土曜日によく練習をし、ずっと続けてきたチームも突然練習をするようになり、おかげで土日は山登りの時間が激減してしまいました。

 

土日のどちらか空いていたとしても、家の用事など何かと忙しく、山登りは早朝プチ登山になってしまします。

 

そのような訳で、どうしても登山が夜行性になってしまい、今回も夜景を見に11/2(金)に「丹沢・大山」にナイトハイクに行きました。

  

先週の火曜日(10/30)の夜に、天気予報と気圧配置をみて、金曜日(11/2)の夜がよさそうだなと思い、翌日会社にフレックスの申請をしておきました。

ナイトハイクは「奥多摩・日の出山」が2回続いたので、今回は「丹沢・大山」を計画しました。

 

この山は、関東平野が一望でき、眼下に伊勢原・厚木の市街地が広がっていて、足元から光が上がってくる感じで、日本一の山頂夜景という人もいるくらいです。

但し、海に近く標高が1200m以上あるので雲がかかりやすく、「日の出山」ほどいいコンディションの日がありません。

 

果たしてどうなることやらと思って金曜日を迎えたところ、朝から雲一つない快晴。

空の色にいま一つ青さが足りないのですが、夜景なら何とかなるだろうと思い15時に早帰りすることにしました。

帰り際に会社の最上階から丹沢の山並みの稜線が確認でき、帰りの中央線で国立を過ぎたあたりから「大山」がはっきり確認できたので、この段階で最終的に山行を決定しました。

 

自宅に着いてから山行の支度をし、登山計画書を家族に渡して18時ごろクルマで家を出ました。そういえば、ヘッドライトの電池の替えがなく、しばらく電池交換していなかったなと思って、途中電気店に寄ることにしました。電池1個が500円以上するのですが、ケチって暗闇の中で動けなるのはばかばかしいので、迷わず電池を購入し、ついでに隣接するスーパーで帰宅後に飲むお酒とおつまみも買い登山口に向いました。

 

登山口までは、いつも沼津に釣りに行く道と同じ道路を通るのですが、釣りに行く深夜と違って、金曜日の夕方は所々渋滞し、結局、登山口までは正味2時間と随分時間がかかってしまいました。

 

国道246号線から登山口のヤビツ峠に向かう途中に「菜の花台展望台」という夜景スポットがあって、結構な数の車が下りてきます。

但し、道路(県道70号線)は道幅が狭く、所々カーブが急なので、対向車に気をつけながら慎重に車を進めました。

 

登山口のヤビツ峠には20時半前に到着。トイレがあって電気がついています。 

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ここまで電気が通っていることにちょっと驚きでした。

 

登山ポストに登山計画書を突っ込み、リュックを背負って動物除けの鈴とラジオを大音量にしていよいよ登山開始。

登り始めるとすぐに湘南方面の夜景が見えてきました。 

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(コンパクトカメラで撮ったので暗くてすみません)

江の島がハッキリと見えて、秦野や小田原の市街地の夜景もきれいです。果たして東京方面はどうかな?

 

ナイトハイクで歩きなれた道ですが、真っ暗な登山道なので気をつけながら登って行きます。

気温は随分下がって、いい季節になったのですが、まだ汗はたっぷりかきますね。

 

頂上手前の表参道との合流あたりでは、箱根の山の向こうに御殿場方面の夜景まで見えてきました。

 

さらに少し進んで、登山口から約1時間で頂上に到着。

東京方面展望良好、関東平野一面の夜景が広がっています。 

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頂上から一段下って、展望のよい広場で夜景を見ることにしました。

まずは関東北部方面。 

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次に、多摩~埼玉方面。 

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こちらは相模原~東京都心方面。 「東京スカイツリー」と「東京タワー」が並んで見えました。

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厚木~川崎・横浜方面。東京湾が黒く横たわっています。 

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三浦半島、湘南方面。海岸線がはっきりしていて江の島もよく見えます。

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写真撮影をすませ、おやつタイムを取りました。毎度のどら焼きと麦茶です。

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 やっぱりどら焼きは栗入りがいいね。。

 

東の空にはオリオン座が横たわるように見えています。その上におうし座があって、アルデバランの赤色とプレアデス星団はずいぶん空高く登っていました。

西の空にははくちょう座が見え、カシオペアも北の空高くにあるのですが、夜景の光量のためでしょうか。天の川は見れませんでした。

 

その後、再度山頂に戻って湘南方面。 海岸線がはっきりしてますね。

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こちらは秦野と小田原の市街地。 

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今日はまずまずのコンディションでした。

 

夜景の写真を撮ったり、夜の山頂を散策したりですっかり時間が過ぎ、下山は23時ごろになってしまいました。

 

もと来た道を帰り始めようとしたところ、なんか様子が違う・・・。そう、ヘッドライトの明るさが弱い。。

電池の残量が減って、明るい光が出なくなってしまっていました。

弱い光では暗い山道は危ないし、いつ電池切れになるか分からないので、替えの電池を入れ、登山道を明るく照らせるようにして下山しました。出発前に電池買っといてよかったぁ~。。

 

帰りの道でも、林間から所々夜景がきれいに見えます。

 

そして、40分ほどで登山口に到着。 

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トイレの電気はまだ点いていました。

 

登山口には数台の車が停まっていて、星空を観ているようです。

きっと、こんな時刻にラジオをガンガンに鳴らしたヘッドライトの登山者が山から下りてきてビックリしたことでしょう。

 

下りでは汗もあまりかかなかったし夜も遅いので、車にリュックを積み込み、靴だけ履き替えて帰路につきました。

帰りの道に通った「菜の花台展望台」はほぼ満車で、人がたくさんいました。

また、国道まで下りる道のりでも、夜景を見に行くと思われる車と結構すれ違いました。

みんな遅い時間にご苦労さま。。

 

秋も深まって気温も下がってきますが、夜景がきれいに見える日も増えてくるので、またこの山に来たいな。

明日が仕事休みなのがありがたく、のんびりドライブしながら家に帰りました。

【ナイトハイク】今月2回目の夜景登山 奥多摩・日の出山

以前のブログでご紹介しました通り、私は時々夜の山登り「ナイトハイク」に行きます。

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私がナイトハイクに行くときは、数日前から天気予報と予想天気図を見て、条件のよさそうな日を選んでいつ行くか決めるようにしています。

さらに、ナイトハイクに行く当日に、家の近くからの目的の山の見え方、天気図と天気予報、気象衛星の雲や水蒸気の画像をチェックして最終的に山行を決定しています。

 

実は、先週の水曜日くらいから「日曜日は夜景がきっといいだろう」と予想して山行を計画していました。

 

案の定、日曜日の朝は雲一つない快晴で前日の雨で空気中のチリも落ち、自宅の近くの橋の上からは奥多摩や丹沢の山肌がくっきりと見えていました。

また、予想天気図や天気予報では高気圧におおわれ終日快晴のようなので、午前中からナイトハイクを決定し、山行の準備をしました。

 

どこの山に登ろうか考えまして、奥多摩の「日の出山」か丹沢の「大山」が迷ったのですが、翌日仕事があるので近場にしようと思い「日の出山」に登ることにしました。

2週間前に登ったばかりですが、前回は「山岳耐久レース」のコースとなっていて、賑やかな山頂だったので、今回は静かな夜景を楽しみに行ってきました。

 

自宅で夕食を済ませ、19時過ぎに車で登山口に向けて出発しました。行きの道では「つるつる温泉」帰りと思われる車と結構すれ違い、大型観光バスも通っていました。さすがハイキングシーズン、遅くまで温泉を楽しまれたのでしょう。

登山口には20時前に到着し、明日の仕事もあるのですぐに登山を開始しました。

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最初は針葉樹の植林帯の中の舗装された道を歩きます。

「平井川源流」の手前で植林帯を抜けると、登山道が月明かりで照らされ、明るい登山道になりました。

 

しばらく登って都心方面を見ると、林間からの夜景はバッチリで「東京スカイツリー」や都心のビル群が明るく輝いています。

「今夜も夜景は大丈夫そうだな」と思ってそのまま山頂に向かって進むと、頂上の手前100mくらいのところで、登山道すぐ脇の木の上から何やら2つの光る眼がこっちを見ています。

小型の動物のようだったのですが、子グマだったらやっかいなことになるので、刺激しないようにしていると、その動物が木の上で動き始めて、その動きを見るとクマではなさそうです。

なので、構わず登山道を進み、動物にヘッドライトを当ててみると、なんとタヌキでした木登りするタヌキなんて初めて見た。。

 

その後、最後の階段が始まり、登りきると山頂に到着。相変わらずのきれいな夜景です。

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青梅~埼玉方面

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東京都心方面、「東京スカイツリー」「東京タワー」がはっきり見えました。

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東京南部、神奈川方面

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今日は、御岳山の方が明るく、宿坊や参道からケーブルカーの方までライトが点いていました。(写真は上手く撮れませんでした)

 

写真を撮り終わっておやつの「どら焼き」を食べながらのんびりと夜景を楽しみました。

東屋の中の温度計を見ると、気温は11℃。長袖のインナーの上からTシャツを着て、汗が引いて冷えた体でもまだ寒さは感じなくて、ナイトハイクにはい季節です。

 

最後に夜景を目に焼き付けて登ってきた道を下山しました。

登山口にある街灯まで辿り着くとちょっとホッとした気分になります。

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今日は着替えずにすぐに車に乗り込み、すぐに家路につきました。

 今週も仕事がんばろっと。。